今流行りの抱っこ紐を見ると、
「新生児から使用可能」
「首すわり前から使えます」
などとうたっているものが、多いですよね。
エルゴやベビービョルンなどの「縦抱きタイプの抱っこ紐」は、新生児から使用できるとうたっています。
でも、首もすわっていないのに縦抱きって大丈夫なの?と思いませんか?
私は、娘を出産して3週間ほど経ったある日、母子ともに体調が安定してきたので、抱っこ紐を練習しようと試みました。
縦抱きで新生児から使用できるベビービョルンと、横抱きで新生児から使用できるババスリングを持っていた私は、それぞれを家で、娘の機嫌を見ながら使用してみました。
結果、どちらも無事新生児の我が子を抱っこできました。
でも、縦抱きのベビービョルンは、頭周りがグラグラ動かないように抱っこ紐で包まれているとはいえ、スペースが空いていて少しフラフラ首が揺れていて、心もとない感じで不安が拭いきれませんでした。
「え、これ本当に新生児にも使えるの?!」と疑ってしまった記憶があります。そして、首がすわるまでは、極力使わないようにするか、短時間のみ使用していた記憶もあります。
また、首すわり前の赤ちゃんに限って、横抱っこを嫌がるようになり、ずっと抱くときは、首を支えつつ縦抱きになってしまっていたことがあります。
頭を振っているわけでもないし、首もぐらぐらしないように気をつけていますが、やっぱり首すわり前の縦抱っこはよくないのかな?といつも思いながらも、結局縦抱きにしていることが多かったです。
こんな疑問や不安のあるママさんにぜひとも読んでほしい記事にしました。
ぜひ参考にしてもらえたら嬉しいです。それでは早速、ご紹介していきましょう!
目次
縦抱きしても大丈夫!でも新生児の首は常に支えましょう
各情報サイトや、ママ友、助産師さんの意見を20件以上見て聞いた結果、「縦抱きをしても大丈夫!」という声がほとんどだったので、基本的に縦抱きをすることは問題ありません。
でも、新生児は首がすわっておらず、縦抱きにすることで少なからず背骨にも負担がかかると言われています。理想はやはり横抱きですが、首をしっかり片手で支えて上手に縦に抱っこすれば、短時間であれば大丈夫です。
私は、縦抱きのベビービョルンオリジナルを外出で使うときは、最長1時間までと決めていました。首がすわるまでは、やはりどうしても長時間縦抱っこすることが心配だったからです。
それ以上外出するときは、ババスリングを使用するようにし、娘の体への負担を極力軽くするように努めました。
ババスリングを新生児から使いたい。1年半使い込んだ先輩ママが伝授する、使い方のコツ!
人によって賛否両論がありますが、「短時間」で「しっかり首を支えながら」縦抱っこすることは問題ないと思います。
ただ、新生児の身体に最も負担がかからないのは、やはり横抱きです。止む終えずならもちろん仕方ないですが、出来るだけ横抱きで抱っこしてあげるようにしましょう。
縦抱きをしないと発達が遅れる?!
「縦抱きをしないと」と言うと誤解を招きそうですが、「首を使う運動をしないと」、首すわりが遅くなると言われています。
横抱きしかせず、一切首に負担のないように赤ちゃんを生活させていたら、生後6ヶ月まで首がすわらなかったという話を聞いたことがあります。
赤ちゃんの負担を少なくするのは良いことですが、過保護なケアは赤ちゃんの成長を遅らせる可能性があります。
北米では、タミータイム(腹ばいにさせて、首から背中の筋肉を発達させる運動)を生後1ヶ月頃から1日1〜2回程度行うことを推奨しています。
これは親が必ず常に付き添って行います。赤ちゃんが泣くか、10~20秒ほど経つまでうつぶせにし、首すわりと背中の筋肉を強くするエクササイズです。
赤ちゃんの顔と様子を常に伺って、辛そうであればすぐに仰向けに戻してあげます。
我が家の娘は、このタミータイムがあまり好きではありませんでしたが、1日1回10秒くらい行っていました。
その結果もあってか、3ヶ月未満で首がすわりました。標準より早かったねと小児科の先生に言われましたよ。
話を元に戻しますが、首をしっかり支えてあげながらも、色々な姿勢をとることで、首を鍛える訓練ができます。無理のない程度に、少しずつ、縦抱きやタミータイムを作ってあげることが、首の筋力増加=首すわりにつながる可能性が高くなるということです。
縦抱きの上手な抱き方
我が家でよく行っていた縦抱きはいくつかあります。一部は「抱き」と言って良いのか!?という感じですが、一応全てご紹介しますね。
1:ママと対面で縦抱き
首を必ず片手で支えながら、お尻を反対側の手で支えて抱っこしてあげます。慣れるまでは、斜めに座れるソファかリクライニングチェアを利用すると安定しやすいです。
リクライニングをかなり倒した状態で、赤ちゃんを胸の上に乗せるような感覚で抱っこします。
赤ちゃんをしっかり抱っこし、首を支えることができたら、徐々に垂直の状態にママの身体を起こせば縦抱っこの完成です。
右利きママは左手でお尻を支え、右手で頭を持つように首を支え、自分の左肩あたりに頭が来るように抱くと、抱っこしやすいです。
左利きママは、その対象で行ってみてください。
2:ママに背中を預けて抱っこ
これも身体を倒した状態から始めると、安定して抱っこしやすいです。赤ちゃんを前向きにし、背中をママのお腹につけます。
右利きママは、そのまま赤ちゃんを左腕に持ってきます。このとき、ママの左腕は自分の胴体と密着していて、腕と胴体の間の窪み?のようなところに赤ちゃんをフィットさせます。
そしてそのまま、身体を起こしていけば縦抱っこの完成です。
注意しないといけないのが、赤ちゃんが前のめりにならないように気をつけることです。前のめりになると、首がガクッとなるかもしれないので、常に傾けて少し横抱き気味に抱っこしてあげるようにしましょう。
1の抱っこ方法よりも不安定なので、座りながらこの抱き方をしたほうが安心ですね。
3:膝を使って縦抱き
これは座りながら限定ですが、ソファや床で三角すわりをして、太ももをピタッと合わせておきます。その間に赤ちゃんを乗せて、ママと向かい合わせに座らせるという方法です。
もはや抱っことは言わないかもしれませんが、縦抱きが好きな赤ちゃんには、気に入ってもらえると思うので、ぜひ試してみてください。
私の娘は膝で縦抱っこされながらお腹をこちょこちょ〜とされるのが大好きで、楽しいのか、楽しいという感情があるのかも謎ですが、生後2ヵ月頃よく笑っていましたよ。
縦抱っこをする上で、これだけは気をつけたいこと
わかりやすいように、箇条書きにして注意点をまとめました。
最後に
今回の記事では、「首すわり前の縦抱きは大丈夫?上手な抱き方と抱っこをするときに気をつけるべき注意点」と題して、首すわり前の新生児の具体的な抱っこ方法をご紹介しながら、縦抱きの安全性についてご紹介しました。
まだまだ身体がふにゃふにゃで、何も言うことができない小さな赤ちゃん。少しでも快適に過ごしてほしいと思う反面、安全面には細心の注意を払ってあげたいですよね。
長時間を避け、首をしっかり支えながら抱いてあげたら、縦抱きはしても問題ないので、ママと赤ちゃんの負担のない程度に、どんどん抱っこしてあげましょうね!