母乳育児を目指しているお母さん。
母乳が軌道に乗ってちゃんと出るようになるまで、思う以上に時間と手間と労力がかかります。とても地味で、少しずつの積み重ねで、出産直後の疲労しきった身体に、追い討ちをかけるようにお母さんを追い込んできます。
脅しているように聞こえますよね・・・そうです、少し脅しています笑
でも、それくらい心の準備をしておいても損はないということです。
産後、自動的に徐々に母乳量が増えていくであろうと、根拠のない甘い考えを持っていた私は、そのまま実際に出産し、産後乳房が張るのに母乳が出てこず痛い、どうしていいのかわからない、というトラブルに出くわして初めて母乳育児の大変さに気づかされ、途方にくれました。
今思えば、何も心の準備と事前のリサーチを行っていませんでした。
そこから約1ヶ月、新生児と母乳と産後の痛みと睡眠不足と・・・に振り回されて、人生で1番大変な時期を過ごしました。本当に本当に大変だったので、正直思い出したくありません。
これから母乳を増やすために実際にやったことの体験記をご紹介しますので、読んだ方が、少しでも心と身体の準備ができたら幸いです。
1:水分をたくさん摂る
他の母乳関連の記事でも何度も述べていますが、水分補給は基本のき、です!最低2リットルは毎日飲みましょう。フランスでは、毎日3リットル飲むことを推奨しています。
水が苦手な人は、カフェインレスや糖分・クリームの少ない飲み物だったらそれでも大丈夫です。飲料だけで2リットルはどうも辛い・・・というのであれば、スープでも代用できますよ。
鶏肉の入ったスープが良いと義理の母や友人から聞いたので、食事は炒め物より鶏肉を使ったスープ類を多く取り入れるように心がけました。
辛い味付けは母乳に直接行ってしまうのと、脂っこいものは乳腺炎になる可能性が高まるので控えてくださいね。
母乳は99%が水分で出来ています。お母さんの身体の水分が不足していると、当然母乳も出にくくなります。
出産直後は傷口が傷むので、あまりトイレに行きたくないですよね。かくいう私も、最初は水分がどれだけ大事かわからずにトイレに行くことを恐れ、水分を摂ることを控えてしまっていました。
その後、桶谷式母乳マッサージを受けたときに色々アドバイスをもらい、水分をとにかくたくさん摂りなさいと言われて、考えを改め、そこからたくさん摂るように心がけました。
私は、母乳が出る栄養素が含まれているハーブティを毎日飲むようにしていました。ハーブティは1日1~3杯と用量が決まっていたので、それ以外は水や麦茶を飲み、毎日2リットルは欠かさず飲みました。
水分をたくさん取るお母さんは、乳腺がつまりにくくなるので、乳腺炎知らずともいわれています。私も水分をたくさん摂ったおかげで、乳腺炎になることは回避できました。
乳腺炎になると、発熱したり痛みを伴って非常に大変なので、しっかり未然に防ぎましょうね。
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チョコレートや洋菓子、油物は避ける
チョコレート・洋菓子・油っこい食べ物は乳腺を詰まらせるので、極力避けましょう。
チョコレートには脂肪分が多く、カフェインも少量ですが含まれています。洋菓子には生クリームが使われているものが多く、乳腺を詰まらせる原因になります。
脂っこいものにも当然、脂肪分が多く含まれており、洋菓子同様、乳腺が詰まりやすくなります。
また、上記のものを食べると母乳の味が変わり、赤ちゃんが思うように母乳を飲んでくれなくなるときもありますので、最初の1ヶ月は出来るだけ食べないほうが良いかもしれませんね。
私は産後1ヶ月母乳が軌道に乗るまでは、チョコレートや生クリーム、揚げ物や油分の多い肉料理は食べないようにしていました。
揚げ物と肉料理は我慢できたのですが、甘いもの全て禁止!!は、甘いもの大好きな私にとってストレスになるので、というか不可能だったので少しずつ食べていました。汗
プチサイズのブルーベリーマフィンなどを1日1個、と個数を決めて食べていたりしました。
チョコレートと生クリームは、食べないようにしていました。体質にもよるかもしれませんが、マフィン1日1個程度なら娘もすんなり母乳を飲んでくれましたし、乳腺が詰まることもないので問題なかったですよ。
ストイックに行くことも時には必要かもしれませんが、行き過ぎてストレスを溜めても母乳が出なくなる原因になるので、程ほどにしましょうね。
お母さんが食べたもの全てが血液中に運ばれ、母乳となって赤ちゃんに届けられるので、なるべくヘルシーで和食・野菜中心の食生活を送るよう心がけましょう。
ハーブティを飲む
私にはハーブティがとても合っていたようで、これを飲んで母乳量がすごく増えました。
最終的に増えすぎて、娘が母乳を飲む量より多く出るようになってきて胸が張るようになってきたので、それからは飲むのを控えましたが、このハーブティのおかげで母乳育児が軌道に乗ったといっても過言ではありません。
興味がある方は、詳しいご紹介の記事をぜひ読んでみてくださいね。
授乳の回数を出来るだけ増やす
基本母乳は赤ちゃんが吸えば吸うほど増えるそうです。吸われることによって、母乳を作るためのホルモンが分泌されていき、徐々に量が増えていきます。
授乳回数が多ければ多いほど、お母さんの身体は母乳をたくさん生産しようとします。
最初はなかなか上手く出ず、赤ちゃんも吸うのがまだ上手でないので泣くこともありますが、根気良く諦めずに吸わせていると増えます。
私は、出産直後から2時間に1回、もしくはそれ以上頻繁に母乳が出る出ないに関わらず吸わせていたのですが、3日目くらいに、急に胸が張りカチンコチンに固まってきて痛みが伴い始めてきました。
これはいけない!と思い、桶谷式母乳マッサージをしてくれる方にすぐ自宅まで来てもらい、乳腺を開通するためのマッサージをしてもらいました。
今思えば母乳が作られてきたのに、上手く乳腺が開通しておらず、出口がない状態で溜まってしまっていて痛みが出ていたのです。
そのマッサージのおかげで無事乳腺が開通したのですが、そのときにアドバイスを受けたのが【出来るだけ、赤ちゃんが欲しがるだけおっぱいを吸わせること】でした。
乳腺が開通しても、まだまだ軌道に乗っているわけではなく、ここがスタートライン。これから授乳回数をコンスタントにこなしていくことによって、母乳量が増えていくと教わりました。
また、夜~明け方がホルモンの関係で母乳が出やすくなる時間帯なので、赤ちゃんが泣くたびに、もしくは2~3時間おきに授乳するようにしてみてくださいとアドバイスを受け、最初の3週間くらいは言われたとおりに夜中を中心にこまめに授乳しました。
まだ上手く出ない母乳、上手く吸うことが出来ない娘。夜中に2人で疲れ果てて、ソファの上に横になって娘を胸元に乗せて、うとうとしたことも、何度もありました。
おっぱいを出している時間のほうが、しまっている時間より長いんじゃないかと思いました笑
そのかいあってか、3週間くらいが経過したころ、だいぶ順調に母乳が出るようになってきました。
正直、この過程は大変です。でも努力すればたいていのお母さんは母乳が出るようになるそうなので(体質上出ない方もいらっしゃいます)
努力あるのみです!!
まとめ
母乳が出ない理由は、生活習慣・体質・授乳の仕方、回数など色々あると思いますが、上記のことをやっていればたいていの方は母乳量が増えてくると思います。
あまりにも辛いときは、粉ミルクに頼っても良いのですが、おっぱいを吸わせる頻度は極力減らさずに粉ミルクをあげましょう。
おしっこの色が濃い
ずっと機嫌が悪い
このような場合は、無理せずミルクをあげて母子ともに少し休みましょう。
疲れやストレスは、母乳の量と質を低下させるそうなので、無理しない程度に、ご家族の力も借りながらほどほどにがんばりましょうね。