2人目の息子は、生後9ヶ月半頃からスタスタと歩いています。
1人目は、1歳前後で歩くようになりました。それに比べるとずいぶん早かったので、それはもう驚いたと共に、これはいよいよ目が離せないな・・・と焦ったのを覚えています。
歩き始めた頃に比べると、かなり安定した歩きを見せるようになってきた、1歳1ヶ月の息子。
とはいえ、ちょっとしたものでつまづいたり、眠かったり疲れていると酔っ払いの千鳥足のように歩くので、危なっかしいときが多々あります。
そんなある日、転んだ拍子におでこを思いっきりぶつけ、ぱっくり切れてしまうという大事件が発生しました。
今回の記事では、そのときの様子をご紹介したいと思います。
いつどこで?
近所のコミュニティセンターで、工作クラスに参加したときのことです。
月曜日の朝10時半からでした。息子は、この時間は普段活発に動き回っていますが、11時を過ぎると、日によってはお昼寝をすることもあります。
今思えば、眠いはずなのに、新しい環境、同月齢の赤ちゃんに囲まれ、興奮していたのでしょう。
クラスの最後の方は、眠いながらも、とにかく力を振り絞り、小走りに動きまくっていました。
楽しそうに走り回って、最後の5歩くらい千鳥足だった息子。
そのまま、何もない床につんのめる形で派手に転びました。
不運にも、転んだ先は壁。高さ20センチくらいのところに、窓のアルミサッシがあり、その角におでこが激突したのです。
とてつもなく大きな「ごっ!!」という音がしたと同時に、息子が大泣きしました。
うつ伏せに倒れた息子を即抱き抱え、ぶつけたであろう顔を見てみると、みるみるうちにおでこから出血が・・・!
血がポタポタしたたり落ちました。止血しようもなかなか止まりませんでした。
やっと止まってきて、傷口をみると、長さ2.5センチ、深さ5ミリ強のかなり深い傷が、パックリとできていました。
その傷を見た途端、私は気が動転してしまい・・・とにかく、泣き叫ぶ息子を必死に抑えつつ、傷口を押さえながら、ごめんね、かわいそうにねと何度も連呼していたように思います。
どうやって病院へ?
クラスに参加していた親子全員巻き込んでの大事件、最初はことの成り行きを見守っていてくれていました。
幸い参加者の1人が看護師さんで、病院に行くべきかどうかなど、的確にアドバイスをくれました。
私が落ち着いてきたところで、「1人で赤ちゃん連れて病院行ける?」「どこの病院に行く?」など、冷静なパパさんママさんが、次にすべきことを一緒に考えてくれ、導いてくれました。
お昼時に差し掛かっていて、帰って子供にランチをあげたかったろうに、こんなことになってしまい、恐縮でしたが、とても助かりました。何より、精神的に助けられました。
で、病院に行かないととなったんだけど、どうやって行こうか、というところで悩みました。
私の住んでいるカナダでは、カーシートに子供を乗せることは法律で定められています。
タクシーも同様ですが、タクシーはカーシートを車内に常備していないことが多いので、乗車を断られることがほとんどです。
コミュニティセンターまでは車で来ていたのだけど、泣き叫んで傷を触りそうな息子をカーシートに縛り上げて、自分で運転して病院まで行くのは、どうしても自信がありませんでした。
結果、人生初の救急車を呼んで行くことにしました。
小さな傷ひとつに救急車!?と思うかもしれませんが、他に思いつく方法がなく、最も安全(そりゃそうだ)に病院まで連れて行ってくれると考えたからです。
緊急だと思われなかったのか、救急車は40分待ってようやく到着しました。
その間、息子は泣き疲れて寝てしまっていたので、暴れているときに比べて、出血も少なく助かりました。
どんな処置をした?
救急隊員にとにかく何度も聞かれたのが、
でした。
救急隊員は、傷よりも脳へのダメージの方を懸念していたようで、しきりに嘔吐・意識・振舞いについて聞かれました。
幸い、どれも異常はなく、傷以外に問題はありませんでした。
病院への移動中に、息子の年齢や体重、アレルギー、病気の有無など、必要事項を聞かれました。
およそ15分くらいで、Michael Garron Hospital(Toronto East York General Hospital)のEmergencyに到着しました。
いつどこの病院に行っても、激混みなEmergency。受付でトリアージされ、緊急を要すれば当然すぐ診てくれますが、そうでなければ、3時間4時間待つことなんて当たり前です。
が、今回は超ラッキーなことに、混んでいなかったので、1時間未満の待ち時間で診てもらえました。
奇跡!!
処置の前に、弱い麻酔効果のある液体を染み込ませた脱脂綿を、傷口に5分ほど充てました。
そうすると痛みが軽減されるので、処置をするときに患者への負担がかかりにくくなるそうです。
そして、担当医が処置に使用したのは、皮膚表面接着剤でした。
看護師さんにも、救急隊員にも、3針ほど縫うだろうと言われていたので、接着剤!?と驚きました。
接着剤は、数分で傷口がふさがる上に、縫う際の局所麻酔や抜糸の必要がありません。処置がスピーディに行えるので、特に小さい子供の怪我に重宝しているとのことでした。
しかも縫うと縫い跡が残る可能性があるけど、その心配もない!!なんと画期的なアイテムなのでしょう!
接着剤は、もちろん医療用ですが、アロンアルファなの!?と思うほど、形状や性質が似ていました。
傷を指でつまんで引き寄せながら、患部に垂らします。すると、2~3分でしっかりくっつきます。
処置前はパックリと開いていた傷が、接着剤のおかげで、泣いて眉間を動かしてもしっかりと傷口をとめてくれていました。
そしてその上に大きめのバンドエイドを貼って、処置終了。
処置後24時間
接着剤だけでは心配だったので、「傷口が再び開く可能性はあるのか」と聞いたところ、「可能性はいつもゼロじゃないから、開いてしまうかもしれない」とのことでした。
ひえーーー!と思いながら、じゃもし開いたらどうしたら良いの!?と担当医に聞くと、これから8時間後にそーっとバンドエイドを剥がしてみて、もし開いていたら、すぐまた救急に来るように、と言われました。
もし開いてしまったら、今度は縫合しなければいけないとのことでした。
当然そうなってほしくなかったので、その後息子を極力歩かせないようにして、歩いたときは必ず手を持ち、転んでおでこをぶつけないように細心の注意を払って過ごしました。
最も怖かったのが、ベビーベッドで寝ついた後、夜中に息子が1人で寝ぼけて立って、そのまま倒れてベビーベッドの淵で顔をぶつけることでした。
そうするんじゃないかと思うと、寝ていられなくて、その日はベッドで一緒に寝ました・・・
努力の甲斐あってか、傷口が開くことなく8時間が経過しました。
バンドエイドをめくるときに、傷口を開いてしまうんじゃないかと思うと、めちゃくちゃ怖かったです。
バンドエイドをめくるときは、傷と平行にめくらないと(端から端に)、傷口が引っ張られて開いてしまう恐れがあるので注意しないといけません。
1週間後
そんなこんなで、負傷後1週間はなるべく1人で歩かせないように、常に隣にいるか抱っこするようにして過ごしました。
幸い、傷の痛みがほとんどなかったのか、バンドエイドを触ろうとすることはほぼありませんでした。
息子→私→1人目の娘と風邪をひいたので、それがかなりきつかったですが、傷が開くことなく、無事に乗り越えました。
風邪で掛かり付けの小児科医に診てもらったときに、怪我のことも伝えたのですが、フォローアップで病院に通う必要はないと言われました。
お風呂は毎日シャワーのみで、頭は1日おきに洗いました。患部を濡らして、そこから化膿しても嫌だったので、極力濡れないようにしました。
シャワー後に、濡らしたガーゼハンカチで傷の周りを優しく拭いてあげて、バンドエイドを替えました。傷には一切触れないようにしていました。
2週間後
傷口がかなりキレイになりました。
ちょうど2週間経ったときの状態です。まだ接着剤が少し残っています。
傷口自体は、予想していた以上に綺麗になっているものの、少し陥没?しています。
今もバンドエイドを貼っています。市販の普通のものです。こまめに付け替えるとバンドエイドで肌が負けるので、1日おきに替えています。
湯船を解禁し、お姉ちゃんと私と3人でお風呂に入る、いつもの生活に戻りました。
2週間と数日後
色々なウェブサイトで調べたところ、傷がある程度治ったら、3Mのマイクロポアサージカルテープが良いと聞いたので、買ってきました。
日が経つとともに、少しずつ傷が開いて(出血はしないが、皮膚がまだ薄いので傷口が伸びる感じ)、変色するのを防ぐためと、紫外線による色素沈着を防ぐためです。
日本でももちろん売っています。
5件くらいドラッグストア見て回ったのですが、白しか置いてなかったので、ひとまずこれを買いました。
どこの店に行っても、白しか置いていないんです・・・肌色じゃないと目立つよ~けど仕方ないか。
次からこれを使って様子を見ていこうと思います。
6ヶ月はつけておいた方が良いと聞いたので、かなりの長期戦ですが、傷跡を少しでも残さないように頑張らないと。
テープを傷口に直接貼ることになるので、傷が完全に治る1ヶ月くらいまでは、プロペトを傷口に薄く塗ってから貼ろうと思います。
そのようにしたほうが良いと、形成外科の先生がネットで紹介していました。
最後に
今回の記事では、1歳の息子が転んでおでこを激しくぶつけ、ぱっくり割れて怪我をしてしまったときのことをご紹介しました。
怪我をさせないようにするのが1番ですが、やんちゃな乳幼児には怪我がつきものです。
傷が大きくて、なかなか血が止まらなかったので、即病院に行って対応してもらい助かりました。
これからの経過も、また記事にしていこうと思います。