カナダで出産するための流れ。ダウン症検査やエコー検査のタイミングは?

異国の地での病院通い、そのシステムも違えば当然言語も違うのでためらいますし、不安もたくさんあります。

クリニックや産婦人科に行って質問すれば大抵のことは説明してくれますが、今後カナダで妊娠・出産される方のために、参考になるかと思うので、ここでは私の知識や経験をご紹介しますね。

私は高血圧や妊娠糖尿病などになることなく、肥満でも痩せ型でもないいわゆる普通の妊婦で、総合病院の産婦人科で無痛の普通分娩で出産したので、全ての妊婦さんに当てはまるわけではないと思います。あらかじめご了承ください。

定期検診の頻度とその流れ

産婦人科での定期検診は、4週間に一度です。
妊娠週が36週を過ぎると2週間に一度、40週(予定日の前の週から)から毎週検診があります。

定期検診では、まず最初に必ず尿検査をします。尿カップと試験紙のようなスティックが受付に置いてあるので、それをトイレに持参し、尿をカップにして試験紙をしばらく浸します。

尿検査で、糖尿など妊婦さんの体調をチェックします。そしてその後順次名前が呼ばれ、呼ばれたら完全個室の診察室に案内されます。個室に入ると、アシスタントの方が体調や前回の検診から何か変わったことはないかなど聞きながら、血圧と体重を測ってくれます。

それが終わってしばらくすると、担当医が来て胎児のお腹の心音をドップラーで聞き、改めて何か質問や体調で気になることなどないか聞かれ、特に問題がなければそれで終わります。

待合室での待ち時間にもよりますが、それを除くと10〜20分程度で終わるのでとても簡易でシンプルです。

担当医によって対応が多少違うとは思いますが、日本のようにあれこれ丁寧にドクターから説明されることはあまりないので、事前に質問したいことをメモしておいてから聞くと良いと思います。

カナダで出産するときに料金はかかるの?

私は永住権保持者で、OHIPというオンタリオ州の保険を持っているので、検診に関する基本料金は一切かかりません。妊娠してから出産まで、追加の保険適用外の検査などをしない限りは全て無料で対応してくれます。もちろん無痛分娩の麻酔から、病院の入院費から全てです。

もしもOHIPを持っていなかったら、話は別ですよね。

OHIPがなくても、海外保険をお持ちの方も多いと思います。でも、妊娠に関する定期検診代など基本的な受診にかかる料金は一切保険適用外です。

縁起でもないですが、妊娠に関わっていても突発的に起きたトラブル・病気であればカバーされることもあります。でも、ケースバイケースなので、実際には自分の持っている海外保険にお問い合わせすることをお勧めします。

カナダではエコー検査はいつ行われる?

毎回定期検診で超音波エコーをしてくれる日本の産婦人科とは違い、カナダは必要最低限しかエコー検査をしてくれません。私のようなトラブルなど特にない普通の妊婦は、妊娠15〜17週辺りと38〜40週辺りに2回行っただけでした。

我が子を映像で見られるのが、たったの2回だなんて。。!!と思いましたが、医療費タダですし、母子ともに健康であればそんなに毎回確認する必要もないのかなと思いました。

私の周りでは3Dの超音波検査をしているママがとても多く、プリントアウトして写真たてにっている人もいました。3Dは追加の検査なので有料ですが、$150-180程度で行えると思います。手の届く範囲の料金だと思うので、興味のある方はぜひ産婦人科に問い合わせしてみてくださいね。

赤ちゃんの性別はいつ、どのようにしてわかる?

妊娠15〜17週に行う1回目のエコー検査で、赤ちゃんの角度やポジションによりますが、性別がわかります。

私は血液検査で行う、最新のダウン症の検査を行ったので、遺伝子レベルで性別がわかり、女の子だと判明しました。カナダでは、産まれるまで性別を知りたくない、楽しみにとっておきたいという夫婦もとても多いです。

私は1人目で色々買わないといけないものなどもあったのと、単純に早く知りたかったので性別を聞きました。最近2人目を産んだ友人は、出産まで性別を知らずにいたそうです。知りたくない場合は、ドクターが最初に性別を知りたいか聞いてくれますが、最初に知りたくないと言っておけば、ドクターも受付の人も考慮してくれますよ。

ダウン症の検査

妊娠14週~20週の間に、ダウン症の検査を受けることができます。

様々な方法がありますが、一般的なのは15~17週辺りで受ける超音波エコーの検査で赤ちゃんの後頭部の厚さを計って、ダウン症の可能性が高いかどうかを確認します。また血液検査で、可能性が高いかどうかわかります。

この結果で要再検査になった場合は、さらに精密な検査を受けます。

ダウン症の検査は、あくまで「可能性」を確認するテストなので、絶対ダウン症ではないという結果を得られるテストはどこにもありません。以下に私が実際に受けた、保険適用外の検査をご紹介しますね。

私が受けた、更に精度の高いダウン症検査について

Harmony Prenatal Testという名前のテストで、採血をするだけで簡単に検査をすることができます。

ダウン症を検知する確率が99%以上で、従来の検査と違いそのリスクが非常に低いので(従来の検査は注射で羊水を摂りそれを検査します。非常に低い確率ですが、それが原因で流産する場合もあります)、個人的には非常にお勧めです。

加齢とともにダウン症のリスクが増えるので、心配している方や、羊水を取る検査は不安、という方はよいと思いますよ。ダウン症の確率もですが、赤ちゃんの性別もわかります!その精度も99%以上です!私はこの検査で、子どもが女の子だと判りました。
リンクから、詳細が読めます。

私が行ったときは、$350(カナダドル)かかりました。確か35歳か40歳以上の妊婦は無料で受けることができます。病院にパンフレットがあるはずですし、その検査について説明してくれると思うので、担当医にHarmony Testについて教えてほしいと言ってみてくださいね。

妊婦さんの年齢、持病、胎児の発育具合などによって、状況やケアの方法など異なりますので、最終的には担当ドクターに質問し、わからないことは必ずクリアにしていきましょうね。

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