1歳半の子供は食事中、何度も何度も注意しても、コップをわざとぶちまけたり、食べ物を投げたり落としたり、食事中なのに立ち上がったり遊ぼうとしたりしませんか?
食事中しっかり子供のことを見ているつもりでも、ちょっと目を離した隙にすぐコップを投げたり食器を落とそうとしたり、食べ物を投げたり、髪の毛に食べ物をつけたりすることが頻繁にあると、とても困りますよね。
何度やめるように言っても意味がないので、いやになってきてしまうし、毎食見ているこっちはストレスが溜まります。
先日、同じくらいの月齢の子がいるママ友と先日ピクニックに行ったのですが、その子は行儀よくひとりで座ってスプーンやフォークを使い、食べていました。
我が娘は、お腹減った時はわーっと食べますが、ちょっと食べるとすぐ遊びに行き、また戻ってきては少し食べ、また遊びの繰り返しで、お友達の子供と比べると、落ち着きがありませんでした・・・
なぜうちの子はできないの・・・?そろそろしつけを始めるべき・・・?
まだ1歳半、と思うこともありますが今がしつけの大事な時なの?
1歳半ってこんなものなのかなと思ってたけど、しつけをすることによって何か変わるの?
このくらいの年齢の時は、親はどう対応をすればいいの?
今回の記事では、 落ち着きがなく食べ物や食器で遊ぶ子供のしつけや、親の対応方法を紹介したいと思います。
細かいことは気にせず、あきらめて大目に見る
めまぐるしい成長を遂げ、色々なことができることができるようになってきたとはいえ、まだまだ1歳半。
食事のしつけやマナーを教え込むより、遊びを中心にやらせればいい時期です。
また、この年齢は食事や遊びの区別が付かない年齢です。食べ物で遊んだり、ものをひっくり返したりすることは、ある程度仕方ないことなので、お母さんはいちいちストレスを溜めないようにしましょう。
どんなに怒られたとしても、ママが怖い顔して起こったとしても、それを面白がって、お母さんと遊んでくれていると考えるようになり、繰り返し行うようになってしまいます。
叱られた理由をちゃんと理解できるようになるのは4〜5歳になったら。
1歳半〜2歳ではなかなかまだ難しいので、食事中の遊びは、成長の過程だと思って見守るようにしましょう。
怒ってあれこれやらせないというよりは、やりたいようにやらせればよいでしょう。
手づかみや、スプーン・フォークを使うことは、手の発達に大きく役立ちますので、遊び半分になってしまうとしても、できるだけ自分の力で食事を行うように促しましょう。
コップの水をこぼして遊ぶ場合は、コップの中の水の量を減らしたり、こぼれないデザインのドリンクボトルを使用したりして、被害を最小限に抑えましょう。
根気よくしつけをする
いやいや、大目に見たとしても、あまりにもひどい。食べ物を遊びに使うなんて、食べ物を粗末にしているし、いくら1歳半だからといって今からしつけを始めてわからせるべきだ!
そう思うなら、食べ物などを投げたり、飲み物をこぼしたりして遊び始めたときに、食べ物・飲み物をすぐに取り上げて、泣いてもわめいても決して渡さないようにしましょう。
そしてしばらくは、同じ種類のものを与えないようにしてください。
時間はかかるかもしれませんが、次第に子供は食べ物や飲み物で遊ぶと、取り上げられてしまうと認識するようになり、徐々に遊ばなくなります。
決して怒鳴ったり頭ごなしに言うわけではなく、食べ物を投げてはいけないというひとつのことだけを根気よく言い聞かせましょう。
辛抱強く続けることで言うことを聞いてくれることは確かですが、保健師さんが「しつけは最低3ヶ月繰り返さないと身につかない」と言っていたので、お母さんのただならぬ気合と根気で続ける必要があります。
食事中や食事の献立の工夫をしてみる
子どもは、楽しいことが大好きで好奇心旺盛です。また、親の真似をしたり、親から褒められることが大好きです。
食事を一緒に行い、美味しそうに食べているところを目の前で見せたり、一生懸命食べたら褒めてあげたりして、子どもが遊びではなく、食事に興味を持つように工夫をしてみましょう。
好きなキャラクターの食器・ふりかけなどを用意しても、子どもの興味をひくので良いです。
また、薄味が良いからと普段の食事を極力薄味にしていませんか?
保育園で食べている食事や、おじいちゃんおばあちゃんからもらうおやつ・食事と比べ、家の味付けが薄いと、嫌がる場合があります。
赤ちゃんだと思っていた子どもも、もう1歳半。薄味を意識しつつも、ある程度しっかり味付けをつけても良い頃ですよ。
大人と同じ食べ物に少し茹で野菜を加えたりすると、ちょうど良い味付けになりますよ。
美味しい味付けでお腹が減っているときだと、しゃべりも見向きもせずに、夢中で食べます。
遊びだしたら、即食事を片付ける
最初は夢中で食べていてくれたものも、だんだん食欲が満たされてきたとともに、遊びに走りがちな子どもは非常に多いです。
食べずに遊びを始めたら、「もうごはん終わりね?ごちそうさまね?」と言いながら、ささっと即片付けをしてしまいます。
嫌がって物を投げようとしたら、静かに叱ります。どんなにごねても片付けて、次の牛乳の時間かおやつの時間までは何もあげないようにします。
まだ1歳半で何が起こっているのか理解できないので、毎回同じことを繰り返すことになります。でも、毎日同じことを繰り返しているうちに、何をしたら怒られてしまうかが、少しずつですがわかるようになってきます。
そのうち言葉で説明して、理解してくれるようになってきたら、なぜすぐ食事を片付けるのか、分かってもらえるように説明しましょう。3歳を過ぎるまでは、なかなか理解してくれないと思いますが・・・
片付けた瞬間はわーっと泣いて怒りますが、意外とその後ケロっとして、またおもちゃで遊んだりテレビを見たりするものなので、お母さんは無駄に怒る必要はありません。
遊び出したのを見つけたら、「ごちそうさま!」と言いながら、さっと片付けてしまいましょう。
まだ食事が終わっていないのにもかかわらず、よく食器をひっくり返しちゃうような子であれば、お皿の底に吸盤がついているものがお勧めです。我が家にもありますが、娘がお皿を持ち上げようとしても絶対外れないから安心です。
この竹食器セットは、吸盤が要らなくなったら外せるので、大人になるまでずーっと使えます。
特にうどんなど、汁気があるもののときは、お皿を持たれたら後始末が大変。疲れているとさらにイラッときてしまいます。吸盤付きのお皿を使用し、イライラを未然に防ぐのも一つの手でしょう。
しつけも大事だけど、のびのびと食事をさせることも大事!
今回の記事では1歳半の食事のしつけと、対応方法についてご紹介しました。1歳半の食事のしつけは必要か?答えは半々です。
根気よくしつけをすることも大事ですが、まだまだ叱っても何を言われているかわからない時期。
子どもの悪いところばかり見て、しつけで正そうとしてもなかなか難しいですし、悪いところばかり見ているとお母さんのストレスが溜まってしまって、ついつい叱ってばかりになりがちです。
子どもの食事の仕方を見てイライラして叱るよりも、1歳半はこんなものだから仕方ない、とおおらかに構えることが大事です。食事中の子どもの行動は、多少は目をつむって、ある程度食べたあとに遊びだしたら、ささっと片付ける習慣を徹底してみましょう。
しつけは3ヶ月続けないと身につかず、根気が必要ですが、ささっと片付ける習慣を続けておけば、掃除が最小限に収まり、お母さんのストレスになることもないですし、徐々に子どもも食事中は食べることに集中してくれるようになりますよ。
今は大変かもしれませんが、ほんの少しの習慣を続けることで、集中して食べてくれるようになるので、飲み物や食べ物を投げたり撒き散らしたりすることもなくなり、掃除や片付けの時間も軽減します。
1年後、あなたは子どもが一生懸命食べる姿を見て、あぁ私のやったことは間違っていなかったんだなって思いますよ。