トロントの病院で出産したメリットデメリットとは?

こんにちは、トロントのマウントサイナイ病院で、2度の出産を経験したももです。

今回の記事では、日本人である私がカナダ人男性と結婚し、子供を出産したときに気づいた、「トロントの病院で出産したメリットデメリット」についてご紹介します。

トロントで出産を控えているプレママさんや、妊娠したいけどトロントでの出産はいかがなものか?!と不安な方に参考にしてもらえたら嬉しいです。

メリット

全て無料!!

1人目も2人目も、1円も払わずに出産しました。

強いて言うと、産後のリカバリールームを個室にアップグレードしたので、その料金は支払いました。

カナダオンタリオ州の保険OHIP(オヒップ)に加入していると、一般的な診察、処置が無料で受けられます。

妊娠~出産はOHIPの適用内なので、定期検診、各種検査、超音波検査、無痛分娩の麻酔、出産、入院費など全て無料です。

ちなみに、3D超音波、任意の検査(より精度の高いダウン症検査など)は追加料金です。

35歳以上の妊娠さんだと、任意の検査が義務となり、保険適用内で無料になることもあります。

カナダは妊婦と子供に優しい!!

総合病院で出産できて安心

カナダでは、大手の総合病院で出産するのが当たり前なので、設備やドクターの人数など、万一何かあったときのために安心です。

日本のような小さい産院はありません。あるかもしれないけど、聞いたことがありません。

産科の大手病院で、無痛分娩をしたい!と考えた私は、友人に色々聞きまくりました。

そしてマウントサイナイという、カナダで最も出産数の多いと言われる大手の病院で、出産することにしたのです。

定期検診に訪れる度に思うのが、その妊婦さんの多いこと!毎回ざっと見渡しても100人くらいはいましたね。

産後の、退院に向けてのオリエンテーションにも、毎回7~8人のママさんが参加していたので、毎日10人前後の赤ちゃんが誕生しているのだと思います。

高齢や多胎児などのハイリスク、妊婦の健康状態の変化などで転院させられる心配はなく、全てここでケアしてもらえるのも総合病院の良いところです。

産科専任の麻酔科医が常駐していた

その妊婦さんの多さから、ニーズがあるのでしょうね。

どうしても無痛分娩で!と考えているなら、マウントサイナイは産科専任の麻酔科医がいるのでおススメです。

無痛の普通分娩で2人を出産しましたが、いずれもベストなタイミングで処置をしてくれ、出産時の痛みが和らぎ、とても助かりました。

というのも、カナダの総合病院では通常、麻酔科医は他の科と掛け持ちで担当していることが多く、緊急度によってめちゃくちゃ待たされる場合があります。

外傷で緊急搬送されてきて、急遽手術をしなきゃいけない人と、自然分娩で出産する人だと、前者を優先するわけです。

緊急性が高い案件から麻酔科医は対応していくので、下手したら間に合わずに麻酔なしで出産。。なんてこともあります。私の友人数名がそのケースでした。

無痛分娩が普通

無痛分娩の良し悪しは色々言われていますが、カナダでは無痛が一般的で、希望する人が圧倒的に多いです。

出産を経験したママに聞いても、間に合わなかった場合を除いて、麻酔をしてもらった方がほとんどでした。

痛みを乗り越えて産む。。お腹を痛めて産んだ子。。と言いたい気持ちもありますが、痛みを抑えられるなら抑えたいってのが本音。

というか、無痛分娩といっても、陣痛5分間隔くらいまでは麻酔打ってもらえないので、結局陣痛は体験するんですけどね。

麻酔打ってもらったら、冷静に物事が見れて、事細かにどうだったか覚えていられるし、出産を楽しめますよ!

陣痛室・産室が同じ部屋で完全個室

マウントサイナイ病院では、子宮口が一定以上開いていたら(5センチだったかな?)陣痛室兼産室に通されます。

ここは完全個室で広々としており、陣痛5分間隔くらい~出産~産後2~3時間程度のリカバリーの部屋として使われるので、動く必要が全くありません。

サイドテーブルや立会人用のリクライニングチェア、テレビ、トイレとシャワーが完備なので、とっても快適!!

麻酔を打つ前は飲食もOKなので、テイクアウトを持ち込んで旦那と2人で遅いランチを食べたりもしました。

とにかく広くて快適なので、何時間いても苦になりません。

ちなみに産後2~3時間経ったら、産科の一般リカバリールームへ車椅子に乗って移動します。リカバリールームは、個室、2人1部屋、6人1部屋と選べます。個室と2人1部屋へのアップグレードは追加料金が必要です。

カナダと日本の二重国籍ゲット

カナダは「出生地主義」なので、カナダで生まれた赤ちゃんは、カナダ国籍を取れます。

トルコ在住の私の同僚は、元々カナダに住んでいたということから、出産はトロントでして1ヶ月くらい滞在してトルコに帰っていました。

日本は1つの国籍しか認めていないので、将来的にはどちらかの国籍を諦めないといけませんが、少なくとも選択肢を作ってあげられるので親としてはありがたいです。

産直後から母乳育児を始められる

赤ちゃんが産まれた瞬間から抱っこをし、その後はママの隣のベッドに常にいるので、抱っこしたいときに抱っこができ、母乳をあげたいときに授乳ができます。

カンガルー育児が推奨されている病院だったので、産後1時間は少なくとも抱っこしていてねと言われ、私の肌で赤ちゃんの肌を温めるように抱っこしていました。

ママの手からいっときも離れることなく赤ちゃんが隣にいるので、自分のタイミングやスケジュールで母乳育児を産後すぐ始めることができます。

デメリット

言語の壁

仕方のないことですが、英語で全てことが進んでいくので、ある程度妊娠・出産関連の用語を覚えておかないといけません。

また、急にお腹が痛み出したとか、どのように痛むとか、持ってきてほしいものや、何かしてほしいことを頼むのにも、英語だと勇気がいることもあります。

旦那にお願いするとか、ある程度必要そうな単語や言い回しは事前に身につけておくとか、バースプランは紙に書いておくとか、準備しておく必要があります。

産後24時間で退院

イギリスのキャサリン妃の話で有名ですが、カナダの病院でも、母子ともに経過良好なら出産して24時間後に退院させられます。

私が出産したのは2人とも真夜中だったので、実質1日半滞在することができました。それでもたった1日半・・・

退院して病院のエントランスまで行き、車に乗り込み、自宅に帰るという、簡単そうなことが産後1日ではとてつもなく大変!!

貧血でフラフラ、お股は痛む、骨盤はガタガタで歩きづらいでてんやわんやです。

せめて3日くらい休ませてくれ~と毎度思いながら、半泣き状態で帰宅したのを覚えています。

担当医が出産を担当するわけではない

2回の出産を同じ担当医に診てもらっていましたが、出産時は当直の産科の先生が担当するので、担当医でないことの方が多いです。

私は2回とも担当医に当たることなく、出産し退院しました・・・

担当医に絶対出産を担当してもらいたい!というなら、計画出産をすれば願いが叶うかもしれませんが、先生のシフトが終わるまでに産まれないと「じゃ、私はもう上がるからね~頑張ってね~」とさらっと退勤してしまわれます。。

プライベートも大切なここカナダでは、よくあることです。

お医者さまも人間だし、緊急オペなどを除き、基本残業することがないカナダの病院では、担当医に出産も担当してもらいたいというのは、わがままで難しいお願いなのかもしれません・・・

産直後から赤ちゃんのケアが始まる

メリットで「産直後から母乳育児を始められる」と書きましたが、それに伴うデメリットもあります。常に新生児と一緒にいないといけないので、産んだ瞬間から休みがありません。

日本の産院だと、食事中は赤ちゃん預かってあげるからゆっくり食べてねーとか、今夜は粉ミルク与えておいてあげるから、ゆっくり休んでねーとかというところがあるようですが、そんな神対応はありませんでした。

朝でも夜でも食事中でも、赤ちゃんの世話をしながらでした。

生後3日に通院しないといけない

産後24時間で退院させられるのも辛いのですが、生後3日に新生児の検診を受けに小児科まで足を運ばないといけないのがまた辛いんです・・・!

旦那が車を出してくれて、私は車に乗って小児科に行くだけなのですが、少し歩くだけでも貧血とお股の痛みで身体が悲鳴をあげます。1人目も2人目も半泣きで乗り越えました。

痛がっている私とは打って変って、いたってクールに小児科に来るカナダ人のママたち・・・やはり骨格や体格が違うと、身体へのダメージも少ないのか、みんな痛そうな素振りもありません。とにかくこの通院は、もう一生経験したくないです。

最後に

今回の記事では、「トロントの病院で出産したメリットデメリットとは?」と題し、私が2人の子供を産んだときに思ったことを綴りました。

総合的に見て、入院期間が短かったり辛いこともあったけど、経済面と子供の将来を考えるとカナダで出産してよかったと思います。

参考になれば幸いです!

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