混雑時にベビーカーを畳まなくて良い国、カナダで子育てしていて良かったこと

どうも、カナダはトロント在住のももです。

日本では、毎年年末年始や行楽シーズンになると、公共の場でのベビーカーの使い方の是非について問われるニュースがよく見られます。

混雑している時はベビーカーを畳むべきだとか、そもそも混む時間帯に乳幼児を連れ出すな、とか言う意見をよく目にします。

世代や性別によって、その考え方や行動は千差万別。子供なのだから仕方ない、温かい目で見守るべき、という意見もあります。

とはいえ、ざっとウェブサイトで色々な人の意見を見ていると、全体的に「世間は子連れに厳しいなぁー」と感じるものが多いです。

カナダでの子育て

一方、私の住んでいるカナダでは、ベビーカーを畳むべきか、幼児との外出は他人の迷惑になるからやめるべきか、、、なんて話題は一切ニュースとして取り上げられず、6年間見たことがありません。

最も、東京などの都心部に比べると人口が少ないので、混み具合が異なるのですが、トロントの都心部は、ラッシュ時だとかなり混みます。でも、どんなに混んでいたとしても、ベビーカーを畳んでいるママを見たことがありません。

それどころか、「ここにベビーカーがあるから押すな」「みんなでベビーカーを守れ」という雰囲気になります。

ベビーカーと席の近くに立っていたら、妊婦でもないのに「ここ座る?」と席を譲ってくれます。子供がぐずると、「どうしたの?」と歌を歌ったり、あやしたりしてくれます。

もちろん、人によっては気分を害する人もいるかもしれませんが、一般的に「ママと子どもを見守る社会」という雰囲気が、カナダで子育てしていると伝わってきますし、自分自身、妊娠~出産~子育てをしていてそのように感じます。

カナダ人は、フレンドリーで理解がある人が多いので、地下鉄で子供が騒いでしまっても、「子供だし、言い聞かせるにはまだ早い年齢だから仕方ない」「元気があるのは良いことだ」と受け止めてくれます。

たまにそんな寛容な社会環境にいることを良いことに。子供がぎゃーぎゃー騒いでいても何も言わない親がいるので、それもどうかと思いますが汗

とにかく、公共の場に子供といるということに、ストレスを感じることがあまりありません。

今回の記事では、東京に15年、カナダのトロントに6年住んだ私が「カナダで子育てしていて良かった」と思えることをご紹介します。

これからカナダに子連れで来る方、そのうち移民しようかと考えている方、カナダで結婚をする予定の方、海外生活に興味がある方、ぜひ参考にしてくださいね。

車道や歩道の幅が広い

とある駅前の通り。車道片側一車線、広すぎません?笑

カナダはというか北米は、その大きい土地柄なのか、通りの幅が広いです。

車道に関しては、これ二車線いけそうじゃない?日本だと二車線だって!ってところが一方通行の場所が多いです。

そして住宅街の通りや田舎道以外は、基本片側二車線、計四車線であることが多いです。とにかく広い車道と歩道なので、短時間停車していても交通渋滞を起こすことはないし(交通量の多い通りは除く)、歩行者同士が余裕ですれ違えるし、快適でストレスフリーです。

子どもが出来ると、ベビーカーで移動したり、子どもと手をつないで歩いたり、どうしても歩くときに幅と取ってしまうし、速度が遅くなってしまいますよね。そんな場合でも、他の人がどんどん追い越せるスペースがあるので、追い越す人もイライラしないし、子連れのママも気を遣う必要がありません。

歩道の幅も広く、車がびゅんびゅん走っていても距離があるので、子どもと歩くのも安心で、横一列に並んで歩いてもたっぷりスペースがあります。(もちろん、手は必ずつなぎましょう!)

店や駐車場が広い

これも車道や歩道と似ていますが、カナダの店はとにかく大きい!どこのお店も基本的にはバリアフリーで、ボタンを押すとドアが自動開閉する入り口、広々とした通路とレジ、階数があればエレベーターが付いていて、車椅子やベビーカーでもラクラク店内で移動ができます。

小さい商店のようなお店だと、さすがにドアが自動開閉したりすることはありませんが、マックやKFCなどのファストフード店、店舗がどこにでもあるような、日本で言うガストやデニーズのようなレストラン、大型スーパー・ドラッグストアは基本的にバリアフリーです。

公共の場が広いと、通行しやすいし、ベビーカーでどこにでもガンガン行けます。軽量コンパクト重視の日本のベビーカー事情に比べて、重くてどっしりしたベビーカーが主流の北米。こういった背景から、国によってニーズが異なるのですね。

困っていそうな人に話しかける人が多い

とにかくフレンドリーで、何か気になることがあるとついつい話しかけてしまうカナダ人。こっちに生活していると、色んなところで話しかけられます。

歩道でベビーカーに乗っている娘が、「まんまー!ぎゃー!」と叫んだので、さっとベーグルをあげると、それを見ていた通りがかりのおじさんが、「おぉ、ベーグルか、良いチョイスだね!ベビーもうれしそうだ!」と言ってきたり、階段があると知らなくてベビーカーで行き、立ち往生していると、「運んであげようか?」と進んで手伝ってくれたり、お願いしなくても、バスや路面電車の乗り降りに手を貸そうとしてくれたりと、とにかくフレンドリーでボランティア精神豊富な人が多いです。

東京にずっと住んでいた私は、トロントに住み始めた当初、こんなにフレンドリーに知らない人から話かけられることなんてほとんどなかったので、カルチャーショックを受けるとともに、うれしくなったことを覚えています。おしゃべりでボランティア精神旺盛なカナダ人に、何度助けられたことか。

そんな人が多く集まる都市だから、子供がいても住み心地が良いのでしょうね。

ピーク時以外は混まない

Google調べによると、2014年現在のトロント市の人口はおよそ280万人です。東京はおよそ927万人で、単純に人の多さで言えば3分の1程度なので、東京に比べてトロントはぐっと少ないです。

また、カナダはまだまだ車社会で、場所によりますが車で勤務先まで出勤する人が非常に多く、朝晩のダウンタウンはとても混雑します。その酷さは年々増し、東京の都心の渋滞並みに動きません。歩いた方が断然早いです。

車渋滞はすごいのですが、車を使って移動する人が多いからか、公共交通機関(TTC)は思うほど混みません。

私の仕事は8時〜16時で、地下鉄に7時40分、16時半頃に乗りますが、朝は特にめちゃくちゃ空いています。東京に走る中央線の、1番閑散としている始発・14〜15時くらいの感じが1日中続きます。

7時半頃の地下鉄。ガラガラ!!

ピーク時だとさすがにもう少し混み合いますが、押し合いになることはまずありません。よって、万一ピーク時に子連れで地下鉄に乗らなければいけない場合も、子供が押しつぶされそうになったり、ベビーカーを畳まないといけなかったりという状況になることは、ほぼありません。

週末なんてよっぽどのことがない限り混まないので、お出かけ時にあれこれ準備したり、対策したりする必要はありません。ベビーカーで出かけたって、荷物をたくさん持っていたって、物を運んだりするのは大変ですが、周りに気を遣う必要はありません。

最後に

今回の記事では、「混雑時にベビーカーを畳まなくて良い国、カナダで子育てしていて良かったこと」をご紹介しました。

東京での生活は、何でも身近に揃っていて便利ではありますが、国土が狭く東京の人口密度が多いという事柄から、混み合ったり、店や道路が狭かったりするので、子供や家族で移動するときは一苦労ですよね。

カナダはその反面、子供に優しい社会ではありますが、日本ほど便利な生活基盤が整っていないので、東京での暮らしを思い出しては「宅配の日付指定や時間指定したいなー」とか、「コンビニでお惣菜が買えたら夕飯に便利なのになー」とか切に願ったりします涙

それぞれの良さがあり、違いがあるので、カナダでの生活はこんななんだ〜へぇ〜と思ってもらえたら嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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