トロント在住者が語る、バイリンガル子育てに必須な心がけ3つ

私は、東京で知り合ったカナダ人と付き合い始め、彼のカナダ帰国とともに2011年にトロントにワーホリで行き、その後その彼と結婚して、2015年11月に娘を出産しました。
現在、夫婦共にフルタイムの共働きで、現地のデイケアに週3回、旦那の実家に週2回娘を預け、日々慌ただしく生活しています。
【2018年7月更新!】
念願の日系デイケアに娘(2歳9ヶ月)を入園させることができました!
それまで英語が勝ちまくっていた娘でしたが、私に日本語を話す割合がどんどん増えてきて、外から学ぶ日本語もあり、とても嬉しく楽しく娘とコミュニケーションをとっています。
カナダに住んで、カナダ人と結婚したら、起きたら「Good morning」と挨拶するし、テレビを付けたら英語で地元のニュースが流れています。
娘を預けているデイケアでは、当然、先生やお友達とは英語でコミュニケーションを取っているし、帰宅したら「How was your day?」と夕食越しに、その日の出来事を英語で会話します。

お気づきの通り、カナダに住んでいたら英語漬けの1日です。日本語を話す必要は正直全くありません。娘はそんな私たちの会話を、傍らでずっと聞いています。

もしもこのままの流れに身を任せ、私から娘へ話しかける時に英語を使ってしまえば、日本語を学ぶチャンスは絶望的です。
でも、私は娘には“最低でも”バイリンガルになって欲しい。そう日々考えて娘と向き合っています。

カナダに住んでいても、日本語は絶対学んでほしいと思う理由

カナダでは、6歳から義務教育を受けるから、第1言語が英語になることは仕方がありません。英語は世界共通語だから、それでも良いと思っています。
でも、日本語をネイティブで話せる親がいるのに、その親が英語で子どもとコミュニケーションを取るのはもったいないと思うんです。

私が、カナダに住んでるからといって英語だけでコミュニケーションを取るのはもったいない、と思う理由は、主に3つあります。

理由1:トロントでは至って普通のこと!英語だけでは損をする

私たちが住んでいるトロントは、移民都市です。

地下鉄やバスに乗っていると特にわかりますが、白人黒人アジア人、ラテン系と、本当に人種のバラエティが豊かな都市です。
地下鉄で、他人の話し声に耳を傾けると、フランス語だったりスペイン語だったりと、英語じゃないことが多いんですよ。

私の旦那も、旦那が6歳の頃、家族と親戚一同トロントに移民しました。旦那の第1言語は英語で、第2言語は中国語(マイナーな地方言語)です。
旦那と似たような境遇で、子どもの頃にカナダに来た、または両親が移民してきてカナダで産まれた人は多いです。よって、英語と自分の国の言葉をしゃべれる人はとても多いです。中途半端な語学力でなく、2ヶ国語をネイティブレベルで話せる人です。
ぶっちゃけバイリンガルなんて全く珍しくなく、トロントでは普通です。

日本ではすごーいと言われがちですが、こっちではバイリンガルの方が多い勢いなので、すごくもなんともありません。せっかくトロントにいるんだから、生き抜くバイリンガル達を見ていると、英語だけで子どもを育てるなんて、もったいないと思います。

これからの将来、さらにグローバル化は進み、バイリンガル率は増えていきます。
日本に住む子どもたちにも、そんな世間で生き抜けるよう、英語にどんどん触れさせてあげて欲しいです!!

理由2:バイリンガルになって日本の家族と話して欲しいから

これは親の勝手な願いですが、私の日本に住んでいる家族と日本語で流暢に話してほしいから、学んでほしいと思っています。

もう少し大きくなってくると、家族以外の人とコミュニケーションを取ることが、楽しくなってくると思います。現に娘はまだ1歳半に満たないけれど、ずーっとしゃべってます。
お母さん以外の人と日本語で話して、日本語でも話せる、伝わるということを楽しみに変えて、自分は話せるんだという自信をつけて、どんどん上達していって欲しいです。

さらには、夏休みに娘1人で日本に行かせて、じぃじばぁばと生活して、日本の文化を肌で感じて知ってほしい!という密かな野望もあります笑

理由3:将来日本に住むことになっても、1人で生き抜ける語学力を身につけて欲しいから

トロントで産まれて、もしくは小さい頃から住んでいた日系カナダ人で、成人してから日本に移住した人を何人か知っています。皆日本で働ける語学力があってのことです。

日本に住んで欲しい、という願望があるわけではありません。結果的にそう思ってくれたら嬉しいですが、娘の人生なので、娘が選んだ場所で生活すれば良いと思っています。
大事なのは、自分の力で楽しく生活してくれることですから。

でも、日本語が出来ることで、「日本で将来住むことができる」「バイリンガルというスキルを活かした仕事ができる」という可能性を増やしてあげられることが出来ます。

英語しか出来なかったら、日本に行けてもせいぜい英語の先生くらいしか働き口がないけれど、日本語が出来るバイリンガルなら、外資系や翻訳、通訳の仕事に就くこともできます。
子どもの可能性は最大限に引き出してあげたいです。

バイリンガルの心がけ1:子どもと話すときは絶対日本語で!

娘が生まれてから必ず守っていることは、に話すときは絶対日本語で。横文字もなるべく使わず、極力日本語で話す」ことです。

なぜなら、バイリンガルを目指したいなら、お母さんは日本語で常に話しかけてと小児科の先生に言われたからです。
また、小さい頃から高校生まで日本語に毎日触れ、読み書きも問題なくできるようになったのは、日本人の両親のおかげだとトロントで産まれて育った友達が言っていたからです。
ちなみにその友達は、日本に旅行で行ったことはあるけれど、住んだことはありません。

私が志半ばで、娘に英語と日本語で話しかけていると、それが伝わって、ルー大柴のルー語のようにごっちゃになってしまいそうなので、絶対日本語を使うと決めています。

私と話すときは日本語!というルールを慣れさせて、頭で考えなくても自然に出てくるよう、習慣づけさせます。
言語は、覚えないと使えないし、覚えたとしても使わないと忘れます。大事なのは、繰り返し話しかけてあげることだと信じています。

1歳児は、まだ自分から言葉を発することは難しいですが、日本語を聞かせ続けていることで、着実に言葉を聞いて理解しています。
1歳半に満たない娘ですが、私の言うことはずいぶんわかり、反応するようになってきました。
【2018年夏更新!】2歳半を過ぎましたが、日本の保育園に入れてからはかなり日本語のバリエーションが増えてきました。日系保育園に入れる前も、娘へは日本語以外は使わないようにし、娘が英語で私に話しかけてきたら日本語で言い直したりしていました。

日本の家族と話す習慣もつけ、ますます日本語を使う頻度が増えていて、私としては嬉しい限りです!
英語はパパと使うし、義務教育に行けば英語になってしまうので今のところ英語があまりしゃべれなくても気にしていません。

バイリンガルの心がけ2:グループで会話していても、子どもにだけは日本語を徹底

例えば、私のカナダ人の友達と、私と娘と3人で出かけるとします。
カナダ人の友達には当然、英語で話しますが、娘へは必ず日本語で話しかけて、普段から徹底するポリシーを曲げません。

こうすることで、「お母さんと話すときは日本語」という習慣が、より強固なものになるからです。
幸い、移民大国のカナダでは英語以外の言語を使う人が多く、子どもの教育のために、と前置きすると、グループの中で日本語で会話していても、誰も何も思わないし、親子の意向を尊重してくれます。

逆に、日本で日本語以外の言語を話していたら、え?何この親子?と不審な一瞥を喰らうかもしれませんが、そこで折れたらバイリンガルの道は閉ざされます。
周りの目は気にせずに、子どもの教育のためにお母さんの信念は曲げないようにしましょう。

バイリンガルの心がけ3:義両親にも中国語(北京語)を徹底してもらう

さらには、日本語に加えて中国語(北京語)も、とトリリンガルを目指す我が家。

旦那は中国人で、義両親の母国語は北京語です。義両親は35年前にカナダへ来たのにも関わらず、英語がほとんど話せません。
私とのコミュニケーションもほとんど取れないので、いつも旦那に通訳に入ってもらって会話しています。

せっかく北京語のネイティヴスピーカーが家族にいるんだから、この貴重な環境を子に活かしてあげなきゃもったいない!と思い、義両親には、娘へ北京語を話すことを徹底してもらっています。
北京語は、義両親と義理の兄しか話せないので、毎日教えられるわけではありませんが、週二回実家に預けたときに話してもらっています。

今のところ、イェイェ(おじいちゃん)という単語しか私は認識できませんが、日常会話程度は話せるようになってほしいなと思います。
【2018年夏更新!】我が家の引越しと、日系保育園へ週5通園するようになってから、義家族に会える機会が週1かそれ以下になり、中国語でコミュニケーションを取ってもらうことが難しくなってきました。

夫婦共働きでフルタイムで働いている手前、子供にかけてやれる時間に限界があるのは事実です・・・中国語は今後も覚えていってほしいですが、機会が減ってしまったので難しそうです。

まとめ

子どもをバイリンガルにしたい理由として、

・トロントではバイリンガルであることは至って普通のことだから
・日本の家族ともコミュニケーションを取ってほしいから
・将来日本に住むことになっても、1人で生き抜ける語学力を身につけて欲しいから

そのために心がけていることとして

・子どもと話すときは、シーンや場所問わず常に日本語で話しかけるということ
・義両親にも中国語で話しかけることを徹底するようお願いしていること

以上をご紹介しました。

子どもが大きくなればなるほど、地域や地元との関わりが増えて、日本語で話すことが難しくなり、おざなりになりかけますが、娘が小中高と進学していっても、この心がけは徹底したいと思っています。

子どもの将来のために、可能性を少しでも広げる手助けをするために、バイリンガルな子に育てるべく日々奮闘中!
日本語のシャワー、もっともっと浴びせるぞ!
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